校長室より

始業式校長挨拶

・生徒の皆さん、「おはようございます」 
・いよいよ今日から令和6年度がスタートします。春休み中に大きな事故や怪我等の報告は受けていません。
・年度の始めにあたって私から2つの話をします。
 1つめは、令和6年度は次のような学校を推進していきたいということです。
    それは「安全・安心な学校、主体的に学ぶ学校、成長する学校」です。本来学校は安全で安心な場所です。皆さんに何か危険なことが起きてはいけません。校長として安全で安心な場所であることを約束します。次に自らの目標を持って主体的に学習してください。自分が学びたいことを究めてください。その環境が本校では整っています。先生方に自分の学びを支援してもらって意欲的に取り組んでください。最後に成長です。成長するというのは人によって差があります。心身の面で成長する人もいれば学力の面で飛躍的に成長する人、人間的に、人格が成長していく人など千差万別です。しかし皆さんは本校に1年または2年で高校生活を送り、成長しました。そしてこれからの1年、2年でさらに成長していきます。学校に来るのが楽しい、授業や探究活動によって学ぶことが楽しい、友人といろいろな話をして楽しい、学校行事が楽しいと感じる学校を創っていき大いに成長していきましょう。
 以上「安全・安心な学校、主体的に学ぶ学校、成長する学校」にしていきます。
 2つめは、育成を目指す資質・能力を改訂したということです。
    昨年度先生方で幾度に渡り協議してこのような力を身に付けてほしいと考えました。この7つです。1つ1つ読み上げませんが、なかでも先生方の意見で多かったのが「忍耐力」と「思考力」です。今は皆さん高校生ですが高校を卒業すると様々な理不尽なこと・苦労・トラブル・自分の思うように進まないことがでてきます。これらh自分の力で解決していくことになりますが、そのような苦労に直面してもまず耐える、耐え忍ぶことが大切になります。そこで逃げ出してしまってはずっと逃げ続ける人生を歩むことになります。どうか高校時代に忍耐力を身に付け、トラブルを乗り越えていく力を身に付けてください。
この忍耐力を初め様々な力を自分のものとし、課題を解決する力を養ってください。これからの予測困難な時代を切り開いていく力を高校時代のうちに身につけてほしいと願っています。
・終わりになりますが、皆さんが、今年度も健康で、事故に遭うことなく笑顔で学校生活を送ることを祈念し、始業式の校長からの話とします。

 

令和6年度を迎えて

 北海道長万部高等学校のホームページにアクセスいただき、まことにありがとうございます。
 令和5年度の5月には新型コロナウイルス感染症がいわゆる5類移行となり、コロナ前の授業や学校行事等教育活動が復活することとなりました。本年度も、生徒の皆様の健康・安全を最大限に配慮するとともに、心身の成長を支援し、教育目標を具現化するため教職員一同精一杯取り組む決意でございます。
 本校は、昭和25年に北海道八雲高等学校長万部分校(定時制課程普通科)として設置認可されました。昭和27年には普通科2クラスが設置され、昭和29年には道立に移管されました。その後、商業科の増設をはじめ、様々な変遷を経て平成28年度からは北海道八雲高等学校を協力校とする地域連携特例校となりました。令和3年度には創立70周年を迎え、令和5年度の卒業生を含め、8177名の卒業生を送り出した歴史と伝統のある学校です。令和6年度は全校生徒40名でのスタートとなり、小規模校の特色、利点を最大限に生かした教育活動を推進してまいります。

 令和5年度からは学校運営協議会(コミュニティ・スクール)を設置し、これまで以上に地域との連携を強化するとともに、地域の課題解決に資する探究活動を推進し、将来的に地域の担い手づくりとなる人材を育んでいく所存でございます。
 すべての教職員がすべての生徒の個性・特長を把握している学校はそう多くありません。小規模校だからこそできる生徒と教師の深いつながりは、お互いにとって生涯の財産となるものです。私たち教職員はその機会に恵まれたことに感謝し、「和而不同」の校訓のもと生徒の自己実現を見つめながら一丸となって教育活動の充実に努めてまいります。保護者の皆様や地域の皆様には、学校に対するご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年度にあたっての挨拶といたします。

 

令和6年4月1日  北海道長万部高等学校長  濵 田 哲 也